第105回定期演奏会(5月21日)のチラシができあがりました。
2016年度の最初の定期、第105回定期演奏会(5月21日)のチラシができあがりました。
この公演は、2016年度定期演奏会で4回に渡って行われる「ピアノ協奏曲シリーズ~古典から現代まで」の
第1回目に当たる公演になります。
ピアニストはロシアの鬼才、アレクセイ・リュビーモフで、ストラヴィンスキーのピアノと管楽器の協奏曲とハイドンのピアノ協奏曲ニ長調の2曲を弾きます。
チラシの裏面には、音楽ジャーナリスト・評論家の林田直樹さんが、この公演に関して寄稿して下さいました。魅力的な文章ですので、ここに全文掲載します。
「いま最も熱いロシアの古楽とモダンを結びつける、興味津々たるプログラムが実現する。リヒテルやギレリスを輩出したロシア・ピアニズムの名教師ゲンリヒ・ネイガウスの門下でありながら、異端児として1960年代から鉄のカーテンの向こう側で西側の実験音楽にいち早く取り組み、古楽の先駆者でもあった鬼才アレクセイ・リュビモフが登場、彼が最も愛する作曲家ストラヴィンスキーの「ピアノと管楽器の協奏曲」、そしてハイドンの「ピアノ協奏曲ニ長調Hob.ⅩⅧ-11」という二つの好対照な協奏曲を弾くのだ。
指揮のフィリップ・チジェフスキーは1984年モスクワ生まれ、自らのアンサンブルを率いてバロックと現代音楽の最前線で刺激的な演奏活動を繰り広げ、ボリショイ劇場でもオペラを振る気鋭の若手。プロコフィエフの「古典交響曲」に加え、パーセルの「妖精の女王」、そして「アブデラザール」(あのブリテンの「青少年のための管弦楽入門」の主題はここからとられている)からの抜粋を演奏する。
19世紀的な哀愁ばかりがロシアではない。古典とアヴァンギャルドが響き合うこうした音楽世界こそが、もうひとつの真なるロシアの顔である。こうしたセンス抜群のプログラムを組んだ東京ニューシティ管弦楽団の英断に喝采を送りたい。」
尚、チケットの発売は、1月25日(月)からです。